
当館創設者の佐藤助九郎(助庵、1896~1979)は、富山県砺波市に生まれま
した。大正7年に早稲田大学を卒業後、家業の土木建設業を継ぎ、実業家とし
て手腕をふるうかたわら、昭和14年からは貴族院議員を務め、戦後も地方政財
界の要として活躍しました。
一方で助九郎は、漢詩、俳句、書画などを善く嗜んだ風流人としても知られ
ています。とくに茶の湯には熱心に取り組み、裏千家14代淡々斎から「宗越」
の茶名を受けています。また、斯界の大御所として知られた松永耳庵翁を師と
仰ぎ、館内にある茶席名の由来となった「助庵」の号を拝領しています。晩年
は富山市呉羽山麓に「呉山窯」を興し、自らやきものの道を追及しました。
本展では、助九郎が生前に蒐集した書画、陶磁器、木工品などの中から、と
くに評価の高い作品を展示し、助九郎の卓越した審美眼と、その蒐集の足跡を
振り返ります。
◇ 会 期 平成30年11月10日(土)~平成31年2月11日(祝月)
◇ 休 館 日 12月3日(月)、12月28日(金)~1月4日(金)
◇ 開館時間 午前9時~午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 場 所 富山市佐藤記念美術館
→交通アクセスはこちら ◇ 観 覧 料 一般 210円 高校生以下無料