
日本には、春夏秋冬という四季があり、他国に比べて季節の変化がとても豊か
です。古くから日本人は季節の移ろいに敏感であり、それぞれの季節の美しさ
や特徴を、様々な方法で楽しんできました。
日本画においても、四季折々の風物や、季節ごとの花や植物、動物などが頻繁
に描かれ、人々の眼を和ませてきました。それらの表現の大半は、長い歴史の
中で培われてきた、日本固有の文化や美意識にもとづいています。とくに自然
の捉え方に関しては、畏怖、敬意、一体感、共生意識などが重なり合った複雑
な自然観が日本人の意識の根底にあり、それが時代や作者の個性を超えて、日
本画の四季の描き方に大きな影響を与えてきたと言えるでしょう。
本展では、江戸時代から現代までに描かれた日本画の中から、とくに季節ごと
の自然を描いた作品、約30点を展示します。四季折々の美のきらめきに光を当
てた作品の数々を、この機会にぜひご鑑賞ください。
◇ 会 期 令和5年7月8日(日)~ 10月1日(日)
※休館日 7月20日(木)
◇ 開館時間 午前9時~午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 場 所 富山市佐藤記念美術館
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◇ 主 催 富山市教育委員会(富山市佐藤記念美術館)
◇ 観 覧 料 大人 210円 高校生以下無料
◇◇ 学芸員による展示解説会◇◇
7月15日(土)・29日(土)・8月19日(土)・9月2日(土)
いずれも午後2時より
※事前申込不要、要観覧料