人骨の復元研究

今回調査で検出された2体の人骨は、復元し、形質人類学的な調査研究、DNA分析を行うことにより、小竹貝塚人の系譜等を探ることが可能になります。
この調査は、国立科学博物館の人類研究部長・溝口優司先生を中心として、今後数ヵ年をかけて行っていただくことになりました。

溝口先生は高岡市出身で、富山大学時代、林夫門先生(富山考古学会)の指導を得て、人類学の研究に進まれました。氷見市朝日貝塚出土人骨や1970年出土の小竹貝塚屈葬人骨を調査され、成果をまとめられています。
林 夫門・溝口優司
 「富山県朝日・小竹両貝塚出土の縄文時代人骨について」『国立科学博物館専報』18 1985年
今回の調査で初めて頭蓋骨が発見され、さまざまな調査研究が可能になりました。
新しい研究成果は、溝口先生から随時情報をいただき、「国立科学博物館便り」としてお知らせする予定です。
(古川)