呉羽丘陵の最高点はほぼ中央の城山(標高約145m)です。丘陵は城山の南西に位置する古沢地区で呉西側が急にせばまり、旧扇状地形が発達しています。旧扇状地の東扇側には深い開析谷があり、この谷頭に六泉上池などの灌漑池がつくられています。古沢A遺跡は六泉上池の南東に張り出した低丘陵(標高約27mから35m)に立地します。南方約600mには古墳時代中期の前方後円墳(古沢塚山古墳)が所在します。 |
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第1号住居跡完掘状態(北東から) |
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第1号住居跡遺物出土状況(南から) |
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富山市ファミリーパーク内の本遺跡では、古墳時代中期の竪穴住居跡が複数軒確認されています。そのうち、ほぼ同時期(5世紀中葉)に、同じ場所で建て替えられた第1号住居跡が発掘調査されています。古い長方形住居の竪穴を有効活用して一辺を拡張するように、さらに長方形の住居へと建て替えられました。 |
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本遺跡の第1号住居からは炭化した屋根材が出土していないため、境野新遺跡の第1号住居のような土屋根ではなく、茅葺屋根だったと考えられます。空き家となった住居を焼却処分せず、茅を取り外して同じ場所で建て替えをしたようです。 |