古来より越中国には大小様々な川が流れており、人々はいろいろな方法で渡ってきました。その多くは徒渡りや舟渡でしたが、常設の橋が架けられてい た箇所もありました。それらは、船を浮かべて板を敷いた船橋や、峡谷に綱を張って籠を吊るした籠の渡しなど、現在からすると大変不安定な橋でし
た。これらの橋は、越中を流れる川の特性から、橋脚を立てることが難しかったため、通常の桁橋に代わって架けられたものですが、川の流れや風など の影響を受けて揺れるため、落ちることもある危険な橋でもあったのです。このように安全面では問題もありましたが、その優美な姿や大変な難所であ
ったことなどから、いずれも全国的な名所としても知られました。
その後、近代になるとこれらの橋は、社会情勢の変化や新しい技術を取り入れたことで、木製の桁橋へと架け替えられていきました。そのため、より安定して安全に川を渡ることが可能となりました。さらには大水にも強く、永久橋と呼ばれた鋼製の橋へと変わっていったのです。
本展では、こうした橋に関する資料を展示し、それぞれの橋の特徴をじっくりご覧いただきます。
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ぐらぐら 神通川船橋
川に舟を浮かべて板を敷いた浮橋
雄大な姿を描いた版画や絵を紹介
舟をつないだ大きな鎖も展示
ゆらゆら 籠の渡し
深い谷を籠に乗って行ったり来たり
日本一の難所の渡り
とのさまも見物に来た!
がっちり 神通橋と富山大橋
揺れない木橋や鉄橋が架かる
明治時代の木橋の杭先を公開!
富山大橋を支えた支承ローラーも公開!
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今年も「とっておき攻略ブック」を片手に展示を楽しもう!
橋の仕組みや注目する部分が分かります。
関連のミニ企画展示「神通川記」へ
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会期 平成29年7月15日(土)~9月10日(日)
会期中の休館日 7月19日(水)、9月5日(火)
開館時間 9時~17時(入館は16時30分)
観覧料 大人210円(160円) 高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金
※この料金で常設展もご覧いただけます。
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展示解説会 7月30日(日)、8月19日(土)、9月10日(日)
各日 午後2時より
場所 郷土博物館展示室
申込不要・参加無料(入館料が必要です)
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チラシ表 / チラシ裏
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