大山の四季(2021年)

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ページ番号1007570  更新日 2023年1月6日

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大山地域またはその周辺の四季を写真とともに紹介します。

2021年12月 初冬の和田川

写真:霞橋から見た朝の和田川

季節は移りかわって冬を迎えました。この和田川の水は有峰湖から深い谷を通って常願寺川へと流れます。この少し上流では手取層の堆積岩や飛騨帯という岩石の露頭を見ることができます。どちらも古い時代の地層です。霧が立ち込めた和田川は、日の光が差し込んでキラキラしていました。
2021年12月9日撮影

2021年11月 部分月食

写真:18時に観測した部分月食

11月19日は月が地球の影で欠ける月食が大山地域でも見られました。今回は部分月食であるものの、最大で97.8パーセントが欠けるため、完全に地球の影に入る皆既月食のような赤みがかった月が見えました。立山連峰の上に浮かぶ満月が刻一刻と変化する様子を楽しみました。2021年11月19日、東福沢地内で撮影

2021年11月 晩秋の有峰

写真:有峰ダムと薬師岳

有峰に向かって深い渓谷を縫うように車を走らせると、赤や黄色に彩られた紅葉の見頃を見ることができました。有峰の空は青く澄み、雪をかぶった薬師岳と麓の山の色がコントラストとなって、薬師岳は一段と輝いて見えました。さらに奥に進み大多和峠まで行くと、立山から薬師岳へと続く雄大な山々の姿が望めました。2021年11月4日撮影

2021年9月 時を越えて見た光

写真:秋分の日に東黒牧上野から見た朝日

富山国際大学、東黒牧キャンパスのある富山市東黒牧上野では、約4000年から5000年前、縄文時代中期の遺跡があります。発掘調査によると集落遺跡の広さは約3500平方メートルで保存状態の良い住居跡が44棟確認されています。真東から太陽が出るという秋分の日には、この縄文人が暮らしていた場所から見て、どの辺りから太陽が昇るのかを確かめたくてきてみました。やがて山々の背後が輝きだし、太陽が現れる瞬間は神々しい空気に包まれました。秋分の日、縄文人も見ていたと思われる朝日は6時5分、大日岳付近から昇りました。2021年9月23日撮影

2021年7月 薬師岳登山道の折立から三角点まで

写真:三角点の周りに咲くママコナの花

写真:三角点

薬師岳登山道の最初の通過点である三角点まで登りました。標高差にすると折立登山口の標高1355メートルから三角点の標高が1871メートルとなり、516メートルを登ったことになります。三角点にたどり着きベンチで休憩していると、大きなザックを背負った登山者が汗びっしょりになりながら次々と通過していきました。ふと足元を見るとピンク色したかわいいママコナの花を発見。他にも登山道にはゴゼンタチバナや涼し気なトリアシショウマの花も見ることができました。
2021年7月22日撮影


写真:崖に咲くトリアシショウマ

写真:登山道に咲くゴゼンタチバナの花

2021年6月 有峰の折立を散策

写真:登山口に咲くトチの花

写真:緑の中に白色の花が目立つモミジカラマツ

有峰林道が6月1日に開通しました。小見線の道路は2車線化が進み、今年度完了する予定だそうです。今回は折立周辺を歩いてみました。薬師岳や黒部源流域の登山口となる折立は静かな有峰の中では活気がある所だと思います。初めて見る植物が何種類かあり、その1つが登山口広場で咲いていた大きなトチの花です。秋には立派なトチの実になることでしょう。咲き誇るたくさんの花々が観察でき見ごたえのある散策でした。2021年6月20日撮影


写真:林の中で咲くコケイラン

写真:木立に中に咲くマイヅルソウ

2021年6月 播隆祭(ばんりゅうさい)開かれる

写真:生誕地河内で行われた播隆祭

播隆上人を偲ぶ播隆祭が富山市河内(かわち)の播隆生誕地で開催されました。生家跡に立つ顕彰碑(けんしょうひ)前で日本山岳会富山支部長さんと播隆生家の会代表の大作さんが挨拶をされ、その後、参加者一人ずつ焼香をあげました。この顕彰碑は昭和58年に大山町と日本山岳会富山支部によって立てられました。以来37年間、播隆祭が開催されています。河内村は昭和40年代に廃村となり山深い所ではありますが、播隆生家の会によって草刈りや掃除をしてきれいに整備されていることに感心させられます。この地に来て、これからも播隆祭が続くことを願いました。2021年6月6日撮影

2021年5月 古道に咲く花

写真:古道に咲くヒメシャガの花

常願寺川左岸の岡田や牧集落に連なる山には、かつて「うれ往来」や「鎌倉街道」という道があったと聞きます。「うれ往来」の「うれ」とは有峰の古い呼称で、有峰と上滝を結ぶ山道がありました。また「鎌倉街道」は、北陸・飛騨・信州を経て関東につながる道と伝えられています。その古道を少し歩きました。有峰村の人たちも通っていたと思われる道の入口で出迎えてくれたのは、やさしい色合いのヒメシャガの花でした。2021年5月15日撮影

2021年4月 与四兵衛山(よしべえやま)の石

写真:格子状の線刻を確認した石

立山山麓と呼ばれる地の中央に極楽坂(ごくらくざか)スキー場と常願寺川の間でそびえる山は与四兵衛山といいます。その与四兵衛山に不思議な石があるということを聞き、案内していただきました。山中に入ると巨石が点在し、その中でひときわ大きな石が目的の石でした。石の形は平坦な石盤のようで、石上に上ってみると表面に格子状の線刻を複数確認することができました。これと同様の線刻の石は本宮の立蔵社境内(たちくらしゃけいだい)にもあり、公卿石(くぎょういし)とか碁盤石(ごばんいし)などと呼ばれています。古代人にとって信仰の対象であったといわれる与四兵衛山はこの巨石も含めて神秘を感じます。2021年4月12日撮影

2021年4月 亀谷銀山坑口跡

写真:坑口付近の全景

4月になり下草が生えていないこの時期は、山に入るにはよい時期です。資料館のある亀谷はその昔、越中七かね山の一つに数えられた亀谷銀山でにぎわった地域です。たくさんあった坑口も現在そのほとんどが崩落によって確認できない状態になっています。先日、近くのカラスメ谷の対岸に残る坑口を確認してきました。林道からかなり急な斜面を下りて坑口にたどり着きましたが、坑口の下部は土砂でほとんど埋まっていました。上部から中をのぞくと奥まで坑道が伸びていることが分かりました。大山地域にはまだまだたくさんの歴史が埋もれていることを感じました。
2021年4月1日撮影

2021年2月 春の気配

写真:館内に咲くヒヤシンス

今年の立春は2月3日でした。これまでずっと2月4日が立春でしたが、暦と実際の太陽と地球の位置関係のずれが生じるため、今年は1日早い2月3日になりました。大山歴史民俗資料館の周りの雪も少しづつ解けてきました。館内では一足早く、ヒヤシンスの花が咲いています。現在、当資料館ではミニ企画展「薬師岳のある風景」写真展を開いています。お近くにおいでの際には、是非ご来館いただき、薬師岳のいろいろな姿を見てください。2021年2月13日撮影

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〒930-1459 富山市亀谷1番地
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