大山の四季(2020年)

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ページ番号1007569  更新日 2023年1月6日

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大山地域またはその周辺の四季を写真とともに紹介します。

2020年12月 雪下ろし

写真:シーズン最初の雪下ろし

いよいよ本格的な雪の季節を迎えました。大山歴史民俗資料館でもたくさんの雪が積もり、朝から除雪に汗を流しました。ここ亀谷の地でも大変な雪が積もることを思うと、さらに山奥にあった大山地域の集落ではどれほどの雪が積もったことか、雪に閉ざされた季節に何を思い、どのようにして過ごしてきたものかと先人の生活に思いを致しました。
昭和20年代に廃村になった水須村で暮らしていた方から話を聞くと、水須村から下の地域に下りたのは、子供たちに教育を受けさせたいからだというのです。このことからも、山間部の集落で暮らしていた人々の思いを知ることができたように思いました。
2020年12月16日撮影

2020年11月 芳見橋(よしみばし)から見た電車

写真:千垣橋梁を渡る電車

通勤途中にある芳見橋から富山地方鉄道立山線の千垣橋梁(ちがききょうりょう)を渡るアルプスエキスプレスを見ることができました。ここ大山地域に鉄道が敷設されたのには理由があります。
常願寺川の水害のために遅れた工業や教育を盛んにする目的で、富山県は発電事業を起こしました。その事業の中で、発電所建設のための資材の運搬を主目的に、産業振興や登山客の遊覧用として大正10年に南富山を起点に富山県営鉄道が開通したのです。戦時下の昭和18年に事業統合により富山地方鉄道株式会社となり、その後、現在の立山駅まで線路が引かれたのです。鉄道からも大山の歴史をみることができます。
2020年11月18日撮影

2020年10月 資料館の秋

写真:落ち葉でいっぱい

10月17日に立山や薬師岳の初冠雪を観測し、もう冬の足音が聞こえる季節になりました。昨日とは一転して、今日は秋晴れの暖かい日となり、有峰方面に向かう車やバイクをたくさん見かけました。午後になると、白樺ハイツは温泉を楽しむ人たちで賑わっています。
資料館では道路沿いに植えてある桜の木々が、つい先日まで緑一色だったのが色とりどりに紅葉し、今は資料館前一面に赤や黄色の落ち葉で敷き詰められています。
2020年10月18日撮影

2020年10月 龍神(たつがみ)の御神木

写真:立山山麓の巨木(タテヤマスギ)

先日、粟巣野スキー場から大品山(おおしなやま)自然歩道を歩いてみました。途中には百間滑(ひゃくけんなめ)、龍神(たつがみ)の滝があり、瀬戸蔵山(せとくらやま)を経て大品山へと続くルートです。龍神の滝を対岸に見ながら登って行くと、松尾の大杉と龍神の御神木と呼ばれる巨木が姿を現します。写真は龍神の御神木です。
立山山麓一帯は、タテヤマスギの巨木が生育する貴重な自然地域です。タテヤマスギは、寒さや雪に強いと言われており、富山県の木にも指定されています。
この龍神の御神木や松尾の大杉を近くで見ると、圧倒的な迫力とたくましい生命力、そして、自然の霊気を感じさせてくれます。
2020年10月2日撮影

2020年8月 ホオジロのさえずり

写真:資料館前のホオジロ

朝、開館の準備をしていると、決まって小鳥のさえずりが聞こえてきます。見ると、資料館前の電柱や電線にとまってしきりに鳴いている小鳥がいます。富山市科学博物館の学芸員の方に聞いてみると、ホオジロという野鳥で、資料館前の草地に巣を作っていて、縄張(なわばり)を主張(しゅちょう)するために鳴いているそうです。資料館の裏の林や和田川(わだがわ)からは、ツツドリやカッコウ、オオルリのさえずりも聞こえてきます。
2020年8月5日撮影

2020年6月 有峰林道から見えた滝

写真:和田川に流れ落ちる西坂森谷の滝

有峰林道の小見(おみ)線を通って有峰に向かいました。小見線は、急峻(きゅうしゅん)なV字谷の和田川峡谷(わだがわきょうこく)に沿って行く道路です。途中、トンネルを過ぎると工事用の信号があり、信号待ちの間に辺りを見渡すと、峡谷の対岸に一筋の白い線を見付けました。それは西坂森(にしさかもり)谷の滝です。滝は林道から遥か遠くにありますが、流れ落ちる水はかなりの水量に見えました。
2020年6月22日撮影

2020年5月 トチ群生林

写真:トチの幼木

若葉がまぶしい季節になりました。大山の山々も新緑に輝いています。先日、花壇にトチの幼木が生えているのを見つけました。
ここ大山歴史民俗資料館近くの小見(おみ)地区の段丘にトチの群生林があります。高さ15メートルから25メートル、推定樹齢200年から500年の大木が200本以上の大きな林をつくっています。民家がたくさんある村のすぐそばに、このようなトチの大木が群生しているのは大変珍しいことで、富山市の天然記念物に指定されています。
2020年5月15日撮影

2020年4月 ギフチョウの訪問(福沢(ふくさわ)地内より)

写真:咲いた咲いた赤白しましま

庭のチューリップにギフチョウがとまっていました。春先にのみ現れるギフチョウは、その美しい姿から春の女神と呼ばれています。この時は羽化したばかりなのか、鮮やかな色でカメラを近づけても動きませんでした。図鑑を見ると、ギフチョウは日本固有種で、古代から生息しているチョウと知りました。しかし近年その数が減っているようです。
2020年4月17日撮影

2020年4月 カモシカの鳴き声

写真:大山歴史民俗資料館裏のカモシカ

大山歴史民俗資料館の裏の斜面にカモシカの姿を見ることができました。しばらくの間こちらを見ていましたが、茂みの中に入って行きました。茂みの中からはカモシカの声が聞こえてきました。大山歴史民俗資料館の裏手からは、県内では珍しいシラカバの群生林が見られる白樺平までの自然歩道が整備されています。
2020年4月8日撮影

2020年3月 早春の花々

写真:静かに咲くカタクリの花

春の妖精として親しまれているカタクリの花が、立山町の吉峰(よしみね)で咲き始めました。カタクリといえば、奈良時代に越中の国司として赴任してきた大伴家持(おおとものやかもち)が、万葉集の中で堅香子(かたかご)の花と詠まれたのは、たいへん有名です。春の訪れを知らせてくれるカタクリが、今も昔も人々の心をとらえてきたことは、変わりありません。吉峰には、薄桃色のキンキマメザクラや黄色のキブシの実、キクザキイチゲの紫色、白いすみれ等、色とりどりの花が咲き、そろそろギフチョウの姿も見られると思うと、ワクワクしてきます。
2020年3月21日撮影

2020年2月 福沢神明社の鎮火祭

写真:福沢神明社の祈年祭と鎮火祭の様子

東福沢集落の鎮守である福沢神明社では、恒例の祈年祭と鎮火祭が、2月20日に執り行われました。例年と違って積雪がなく、暖かいお祭りとなり、35名の氏子が、今年1年の安全と火災防止のお祓いを受けました。その後引き続き、還暦の神事に移り、今年還暦を迎える8名が玉串を奉納し、氏子の見守る中でお祓いを受けました。
2020年2月20日撮影

2020年1月 きれいな朝焼け(福沢地内より)

写真:朝焼け雲

朝7時、薬師岳(やくしだけ)方向から朝日が昇り始めました。その瞬間、空一面が茜(あかね)色に輝き、山里が明るく照らし出されました。「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」と、ことわざにあるように、この日は午後から強風が吹き荒れ、海上では波が大きくうねり、大荒れの天気となりました。
2020年1月7日撮影

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