大山の四季(2016年)
大山地域の四季を写真とともに紹介します。
2016年冬便り 雪の季節がやってきました
12月 銀世界に包まれて
常願寺川(じょうがんじがわ)左岸を中地山(なかちやま)から和田(わだ)に向かう途中、木立の間から二つの橋が見えます。手前が富山地方鉄道立山線(たてやません)の千垣橋梁(ちがききょうりょう)、その奥が芳見(よしみ)橋です。常願寺川を隔てて立山町千垣と富山市小見を結んでいます。千垣橋梁が開通したのは昭和12年、河床から28メートルの高さの鉄橋をかけるのは難工事でした。80年の歳月が経とうとしています。芳見橋は昭和45年に開通しました。一面の銀世界に包まれた静かな冬の始まりです。
2016年12月15日撮影
2016年秋 秋便り
10月 菊薫る
うららかな秋晴れの日、清やかな菊の香りの向こうには、色鮮やかに紅葉した山々が望めます。初めて菊作りに挑戦しました。思ったよりも育てるのが難しかったですが、花が咲いたときは感激しました。小さめの花と長めの茎ではありますが、資料館の玄関に置かせてもらいました。来年はもう少し立派な菊をお見せできるといいです。
2016年10月30日撮影
11月 癒(いや)しのシラカバ林
中部北陸自然歩道の「立山山麓あわすの平をゆくみち」の途中に、白樺平(しらかばだいら)という開けた場所があります。その名の通り、そこにはシラカバが群生しており、また、夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の美しい表情で出迎えてくれます。白樺平は昭和10年頃、開発のため伐採され、その後にシラカバが育つようになりました。富山県ではシラカバは標高800から1200メートルの盆地に生育するのですが、白樺平の標高は500から600メートルと低いのに育つのは珍しいということです。気候がそれに近いと思われます。癒しの白樺平は当館の近くにあります。
11月 えっ、鳥!
資料館から見て和田川をはさんで向かい側の山に突如、巨大な鳥が出現しました。今にも羽ばたいて飛び立とうとしています。鳥の正体は山の斜面のスギ林で、それが羽ばたく鳥の姿に見えたのです。山全体が緑で覆われていた頃はわからなかったのですが、紅葉が終わるにつれてしだいに鳥の形が浮かび上がってきました。その山は鳥ヶ尾(とりがお)山(1145メートル)でその名にふさわしい鳥の出現です。スケールの大きいバードウォッチングをためしてみませんか!来年のえとは酉(とり)。平成29年は皆様にとって、鳥ヶ尾山の鳥のように大きな飛躍の年となりますことをお祈りします。
2016年夏便り
資料館周辺は緑一色のさわやかな夏を迎えています。木立を吹き抜ける風は心地よいものです。
6月 いよいよ薬師岳(やくしだけ)の季節だ!
6月11日(土曜日)に薬師岳夏山開き安全祈願祭が行われました。当館では薬師岳と深いつながりのある有峰の歴史や文化を詳しく展示しています。有峰や薬師岳に行かれる方は、あらかじめ訪れる土地の歴史や文化を知ることで、楽しさがずっと広がると思います。
2016年6月11日撮影
7月 坂道を彩るアジサイ(紫陽花)
小見から亀谷に行くのには大きな坂を登ります。その坂道からは和田川(わだがわ)の下流が一望でき、川にかかる霞(かすみ)橋や発電所、小見や和田の集落も見えます。穏やかな風景が広がるこの辺りですが、今から47年前の昭和44年8月11日には集中豪雨による大災害がありました。植栽されたアジサイが色とりどりで、特に藍青はとてもあざやかです。
2016年7月10日撮影
7月「社会に学ぶ14歳の挑戦」で上滝(かみだき)中生3人が体験
当館では亀谷(かめがい)・小見(おみ)全体をフィールドミュージアムと位置づけ、広く地域のことを知ってもらうため、子どもたちの手によるガイドブックをつくりました。
「有峰の電源開発や薬師岳の登山基地としてにぎわった有峰口駅(ありみねぐちえき)」
昭和12年10月に開業した県営発電時代の駅舎で80年の風雪を越えて今に伝えてくるものがあります。
8月 みずみずしい感性が光っていました。
小杉(こすぎ)高校美術部のみなさんが、2日間、当館周辺で緑豊かな自然や建物を題材にして思い思いにカンバスに向きあっておられました。美術の香りに包まれた当館でした。
2016年 春便り
山麓の厳しい冬もようやく終わり、待ちわびた春の訪れです。ソメイヨシノやサトザクラ(関山)が咲き誇ります。2016年4月7日撮影
4月 ソメイヨシノは満開でした。
建物の影になって道路からは見えないのが残念ですが、この木が立つ横には遊歩道があり、少し歩くと中部北陸自然歩道「立山山麓あわすの平をゆくみち」(有峰料金所手前から車でも行けます)のコースにつながります。立山山麓スキー場を経て立山山麓家族旅行村まで続くこの自然歩道には、美しい白樺林の広がる白樺平があります。ハイキングには好季節となり、森林浴を楽しめます。
4月 桜に彩られた水車ランナー
当館の屋外展示の一つである日本一大きい水車ランナーです。平成13年まで有峰(ありみね)第一発電所で働いており、26万6千キロワットもの出力がありました。直径3.95メートル、重量約35トンのステンレス製フランシス水車の銀色に映えて水車も桜も一緒に輝いていました。
4月としてはめずらしい抜けるような青空
山を見つめる播隆上人(ばんりゅうしょうにん)像
大山地域出身の三賢人さんけんじんは播隆上人、金山穆韶(かなやまぼくしょう)、宇治長次郎(うじちょうじろう)です。当館では三人の功績を讃えて紹介しています。その一人、槍ヶ岳を開いた播隆上人の銅像が平成3年6月に建立されました。この銅像は大山歴史民俗資料館手前の道路の曲がり角にあります。三賢人については当館の展示を是非ご覧ください。
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