大山の四季(2019年)

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ページ番号1007565  更新日 2023年1月6日

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大山地域またはその周辺の四季を写真とともに紹介します。

2019年12月 文珠寺城(もんじゅじじょう)跡、面白寺(めんぱくじ)跡を訪ねる

写真:文珠寺城の堀切

文珠寺の台地は、旧石器時代や縄文時代、平安時代の石器や土器が出土するなど、古くから開けていたところです。室町時代には、西小俣(にしおまた)から長瀬へ続く尾根上に文珠寺城がありました。暖かい師走、落葉を踏みしめながら上ると、立山連峰から富山湾まで一望できました。北方の尾根筋を警戒するために、堀切(ほりきり)、櫓台(やぐらだい)、曲輪(くるわ)、切岸(きりぎし)と竪堀(たてぼり)を巧みに組み合わせた枡形(ますがた)状の虎口(こぐち)などが配置されています。


写真:面白寺跡に残された石垣

旧文珠寺小学校から河岸段丘を南東へ上がる(徒歩約30分)と面白寺跡があります。鐘楼(しょうろう)や金堂等が建てられていたと思われる礎石(そせき)や石垣が、こけむして残っていました。梵鐘(ぼんしょう)(県内最古)は、黒部市荻生(おぎゅう)の鋳物師の作といわれ、現在、射水市本町の専念寺(せんねんじ)にあります。


写真:面白寺の五輪塔

面白寺は、永享(えいきょう)のころ(1440年代)立山寺、明舜(みょうしゅん)法印によって建立され、永正(えいしょう)13(1516)年、長尾為景(ながおためかげ)に攻められて灰(かい)じんに帰したと伝わります。富山市史跡の標柱の近くに、大小の五輪塔がひっそりと立っていました。
2019年12月14日撮影

2019年11月 日尾(ひお)城にわけ入る

写真:日尾城の堀切

日尾城は堀切(ほりきり)が深く、見上げると木漏れ日の中に紅葉が美しく映える山城です。黒川沿いの道筋は、檜(ひのき)峠を越えて飛騨へぬける重要な交通路であったことから、谷の入口を見下ろす尾根に築かれました。曲輪(くるわ)や土塁(どるい)さらにL型の虎口(こぐち)も確認できました。戦国の世、築城に駆り出された市井の人々のくらしや心情に思いをはせます。(虎口とは、城の出入口であると同時に、敵に対しては、侵入を防ぐために狭くて折れ曲がるようにしてつくった城の防御上、重要な部分です。)
2019年11月4日撮影

2019年8月 空を飛ぶ鳥の気分

写真:獅子ケ鼻から見た神通峡

中部北陸自然歩道の一つの御前山(ごぜんやま)と風の城を訪ねるみちには、突き出た岩から眼下に神通峡(じんずうきょう)が見渡せる絶景ポイントがあります。獅子(しし)が、深い谷を見おろしているみたいに見えるので獅子ケ鼻(ししがはな)といわれる岩場です。その岩には、所々しがみつくように生えているツメレンゲやゴツゴツとした岩とは対照的な、やさしい印象のカワラナデシコの花もそよそよと風に揺られながら一つ二つ咲いていました。雄大な景色の中、目を凝らすと高山線の電車や国道41号線を行き交う車が小さく見えてきて、まるで空を飛んでいるようでした。
2019年8月26日撮影

2019年7月 宝石のような蝶

写真:林道で見た蝶

お隣の立山町芦峅寺(あしくらじ)から林道を通り、大辻山(おおつじやま)登山をしました。駐車場から登山口までの林道を歩いていると偶然、きれいな蝶が現れました。ジョウザンミドリシジミだろうとのこと。いよいよ大辻山登山は、長尾山(ながお)登山口より登り始め、やっとのことでたどり着いた山頂には、二つの三角点が並んでいました。それは国土地理院の三等三角点と山林局(現在の農水省)の主三角点とのこと。さらに昔の大辻山は、修行のために大日岳を目指す大岩山日石寺の山伏と芦峅寺の山伏が、行き交ったところであり、大辻山の辻の字が、そのことを表していると聞きました。登山道では、アズマヒキガエルの姿も見ることができました。
2019年7月6日 橋本哲さん撮影

2019年6月 木立の中でうれしい出会い

写真:初夏の有峰に咲く紅花一薬草

梅雨の雨の中、少し肌寒い有峰(ありみね)を散策しました。木立の中を歩いて行くと、やさしいピンク色に目が留まりました。そばに寄って見ると、ベニバナイチヤクソウが静かに咲いていました。イチヤクソウを漢字にすると「一薬草」と書き、一番良く効く薬草という意味があるそうです。見るとすぐ近くには、ササバギンランやギンリョウソウ、アカモノも咲いていてうれしい気分になりました。また、爽やかな有峰に訪れてみたいです。
2019年6月16日撮影

2019年4月 青空に光る虹の帯

写真:環水平アーク

11時半ごろ、澄み切った青空に水平な虹を見ました。虹色の帯となって美しく輝いており、とても感激しました。この不思議な虹は、環水平アークといって、上空の薄雲を構成する氷の粒に太陽光が屈折して起こる大気光学現象ということが、翌日の朝刊でわかりました。丁度、この時に来館されていた松井兵英さんが、資料館の玄関から見つけて教えてくださいました。
2019年4月28日 松井兵英さん撮影

2019年3月 ぽかぽか陽気に誘われて

写真:資料館周辺に現れたニホンザル

資料館の駐車場から道路を隔てた向かいの原っぱに、ニホンザルの群れを発見。忙しそうに草を指でつまんでは、口に運んでいました。その中に食事の手を休めて、こちら側を見ているサルがいます。ふわふわの毛と優しそうな表情の写真を撮りました。春らしい陽気に誘われて気分がよさそう。サルと人間の穏やかな出会いでした。
2019年3月26日撮影

2019年1月 小見(おみ)白山神社の年頭祭

写真:白山神社年頭祭

富山市小見の集落に鎮座する白山神社の年頭祭は、1月18日です。太鼓の合図に今年も例年通り三々五々集まる氏子。芦峅雄山(あしくらおやま)神社の神職を招き、祭礼は13時から始まりました。祝詞を聞きお祓いをしてもらい、今年も良い年でありますようにお祈りしました。平成最後の年頭祭は、積雪が少なく暖かな日でした。神社入口と本殿にかけられたしめ縄は、氏子たちの手によって編まれているそうです。
2019年1月18日撮影

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