富山市では、戦災復興都市計画事業の着手と共に、昭和27年から下水道の調査と計画に着手し、中心市街地である富山駅南側から城南公園付近までの約277ヘクタールを生活排水と雨水を1本の管に流す合流式下水道により整備を行ってきました。
この合流式下水道は、大雨の時には、生活排水と雨水が混じりあった下水を全量処理場へ流すことができず、一部がそのまま松川などの公共水域に放流される欠点があります。
また、都市化の進展や近年の異常気象による集中豪雨によって、浸水被害が頻繁に発生しています。
このことから「松川の水質保全」と「浸水被害の軽減」を目的とした松川雨水貯留施設の建設に着手し、平成30年5月に竣工、供用開始となりました。
雨水貯留施設工事前 工事前の市街地は、水の抜ける道がないため土地の低いところで浸水が発生していました。 | ■工事前![]() |
雨水貯留施設工事後 その対策として、まちなかに巨大な地下トンネルを作りました。 | ■工事後 ![]() |
![]() ![]() | 大雨時に雨水を一時的に貯留する管(地下トンネル)です。なお、貯留容量は20,200m3です。 |
平成24年度から基幹施設となる松川貯留管の工事に着手しました。
貯留管のシールド工事は平成26年10月10日に完了し、平成29年度末に貯留管内部の工事が完成、平成30年5月に供用開始しました。