麻しん(はしか)

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ページ番号1004094  更新日 2024年3月22日

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麻しん(はしか)に気をつけましょう。

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる発熱・発疹を特徴とする感染症で、空気感染により拡大します。

麻しんの感染について

麻しん(はしか)は平成27年3月にWHO(世界保健機関)により、日本において、排除状態にあると認定されました。近年は小児の定期予防接種でワクチンの2回接種が行われており、麻しんを発症する人は減っています。しかし、渡航歴のある方やその接触者からの患者の発生が散見されています。

海外に渡航(特にアジア・アフリカ地域)される方は、麻しんに感染しないように注意しましょう。

  1. 今までに麻しんにかかったことが明らかでない場合
    麻しんの予防接種を2回受けていない方は、予防接種を検討してください。
  2. 麻しんにかかったかどうか不明、麻しんの予防接種歴が不明の方
    抗体検査を検討してください。

今まで麻しんにかかったことが確実である場合※は、免疫を持っていると考えられることから、予防接種を受ける必要はありません。しかし、麻しんかどうか明らかでない場合はかかりつけの医師にご相談ください。たとえかかったことがある人がワクチン接種をしても副反応は増強しません。
 ※症状のみでの診断ではなく、血液検査等で麻しんの感染が確認された場合

予防接種および抗体検査を希望される場合は、実施しているかどうかについて、ご自身でかかりつけ医等の医療機関に直接お問い合わせください。

麻しんに関する厚生労働省ホームページもご覧ください。

1. 症状

麻しんは、発熱、咳、鼻汁、目やに等の症状や、特有な発疹を有する感染力の強い病気です。時には、肺炎、中耳炎、咽頭炎、脳炎などを合併することもあります。

2. 症状の経過

経過は潜伏期、カタル期、発疹期、回復期の4期に分けられます。

A.潜伏期(8から12日)

感染してから、症状が出るまで8から12日かかります。

B.カタル期(3から4日)

咳や鼻汁の呼吸器症状を伴った38から39℃台の熱が出ますが発疹もなく、いわゆる風邪と区別はつきません。
しかし、麻しんとしての感染力はこの時期が最も強いのです。

C.発疹期(4から5日)

カタル期の3から4日目に解熱傾向があった後、再度高熱が出現し、持続します。
同時に赤い発疹が出現して全身に広がります。
この時期は、咳、鼻汁、くしゃみ、結膜充血、目やになどの症状が強くなります。

D.回復期

熱は下降し、咳や鼻汁などの症状は軽くなってきます。
発疹は色素沈着を残して消え、発熱しはじめてから、7から9日で治癒します。

3. 治療法

症状がある場合は、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。また、安静にして、十分な栄養と休養を取りましょう。

4. 予防法

外から帰ったら、洗顔・うがい・手洗いを行いましょう。

ワクチン接種が有効です。
 1回の予防接種で麻しんの免疫(抗体獲得率95%)がつくと言われています。

  1. お子さんの場合は、麻しん・風しんの混合ワクチン(MRワクチン)を2回接種する予防接種制度が設けられています。(接種費用は無料)
    ※対象者には接種券をお送りしています。対象時期がきたら早めに予防接種を受けに行きましょう。
    予防接種の詳細は、麻しん風しん予防接種のページをご覧ください。
  2. 麻しんの患者と接触してから72時間以内であれば、麻しんワクチンの接種により感染を予防できる可能性があります。かかりつけの医師に相談してください。
  3. 予防接種を受けたことがない方や、1回のみ接種された方で心配な方は、任意(有料)で予防接種をすることができます。かかりつけ医に相談の上、必要に応じて抗体検査や予防接種を受けてください。

予防接種は体調の良い時に予約をしてから受けましょう。麻しん単独ワクチンと、麻しん風しん混合ワクチンがあります。任意の予防接種および抗体検査については、全額自己負担になります。

予防接種および抗体検査を実施しているかどうかについては、ご自身で、かかりつけ医等の医療機関に直接お問い合わせください。

《参考》
 1978年(昭和53年)10月より予防接種法に基づく対象疾患となりました。(1回接種)
 2000年(平成12年)4月2日生まれ以降の方は、定期予防接種では2回接種となっています。

 定期接種の対象者・・・第1期:1歳児、第2期:小学校入学前1年間の小児

5. 注意事項

  • 麻しん患者(疑い含む)と接触した後、発熱や咳などの症状が出た方は、事前に医療機関に連絡のうえ、早めに受診しましょう。
  • 発症した場合は、学校・会社・施設等に連絡をして、医師の指示があるまで休んでください。
  • 10代、20代の方は特に注意してください。(この背景として、予防接種の普及により、以前のような麻しんの流行がほとんどなくなり自然感染による免疫(抵抗力が年々効果を失っていったことが原因と考えられています。)
  • 中高年の方については、ほとんどの方が自然感染を経験しており、免疫がついていると推定され、感染の可能性は低いと考えられます。

6. 関連サイト

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このページに関するお問い合わせ

保健所保健予防課
〒939-8588 富山市蜷川459番地1
電話番号:076-428-1152
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。