蚊媒介感染症(ジカウイルス感染症、デング熱)
蚊媒介感染症に注意しましょう
海外で蚊媒介感染症の報告が増加しています。
流行地へ渡航される方は、蚊にさされないよう予防しましょう。
蚊に刺されないように気をつけましょう
蚊媒介感染症は、感染蚊に刺されることにより感染する感染症の総称です。代表的なものとしてジカウイルス感染症やデング熱があります。これらの感染症は、主に、熱帯、亜熱帯地域で流行しています。日本では、流行地で感染し帰国した症例が毎年報告されています。
ジカウイルス感染症やデング熱はそのウイルスを持った蚊(日本国内では、ヒトスジシマカ)に刺されることによって感染します。
治療法は対症療法しかなく、ワクチンもないので、感染してからの治療よりも、蚊に刺されないための対策が重要です。
1. ジカウイルス感染症とは
日本国内で感染した症例は現在ありません。
- 潜伏期間:2日から12日(多くは2日から7日)
- 症状:軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、皮膚の発疹など
予後は比較的良好な感染症ですが、ジカウイルスは母体から胎児への感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があります。
感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが、輸血や性行為によって感染する場合もあります。
2. デング熱とは
日本国内で感染した症例は、過去60年以上ありませんでした。しかし、平成26年8月に日本国内での感染事例が確認されました。
- 潜伏期間:2日から15日(多くは3日から7日)
- 症状:発熱、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、皮膚の発疹など
予後は比較的良好な感染症ですが、まれに患者の一部に出血症状を発症することがあり、その場合は適切な治療がなされないと、致死性の病気になります。
3. 予防法
蚊に刺されないようにすることが大切です!
蚊は、水たまり、茂み・木陰などに生息しています。
- 長袖、長ズボンを着用する。
- 蚊の忌避剤などを使用する。
蚊を発生させないようにしましょう
蚊の発生を抑えることにより、蚊に刺される機会が減ります。
庭などに放置された植木鉢の受け皿、バケツ、ブルーシートや古タイヤに溜まった水を捨てましょう。
4. ヒトスジシマカとは
日本のほとんどの地域(青森県以南)に分布しています。
- 活動時期は5月中旬から10月下旬です。
- 卵で冬を越します。(その卵を通じてウイルスが次の世代へ伝播した報告はありません。)
※ウイルスを媒介する蚊として、ネッタイシマカもありますが、日本国内には生息していません。
5. 関連サイト
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