【滋養強壮剤】
(じようきょうそうざい)

●概要
 和漢薬の滋養強壮剤は江戸時代及びそれ以前には、あまり一般に用いられることはなかった。つまり中国より渡来した「神農本草経」の書には、上薬(麝香・牛黄・人参・甘草・地黄)として、不老長寿、軽身益気の薬とした。これは、君として命を奪い、天に相当するものとある。つまり上層階級の人達が多く用いた。しかし近代、現代に至って、我々が健康な生活を営むためには、三大栄養素や無機塩類、ビタミン、ホルモンが是非必要であることが科学的に立証されるようになり、時代の進展と共に社会環境も変化して和漢薬の滋養強壮剤が一緒に処方されてきた製剤が多くなってきた。
[効能]  ビタミン含有量保健剤として(ビタミンにアミノ酸・強肝薬・和漢薬・臓器製剤等を配合した保健薬)
●滋養強壮 ●虚弱体質 ●肉体疲労
●病中病後の体力低下 ●胃腸障害
●食欲不振 ●栄養障害 ●発熱性消耗性疾患
●妊娠授乳期(産前産後)などの栄養補給
[成分]  (和漢薬成分として配合されるもの)
 ニンジン、ジオウ、サンヤク、インヨウカク、オウギ、カンゾウ、タイソウ、ケイヒ、ゴミシ、テンモントウ、バクモントウ、トチュワ、ユウクン、ゴオウ、ハンピ、ロクジョウ、ハチミツ、ロイヤルゼリー等。