【実母散】
(じつぼさん)

 実母散は我が国古来より伝わる婦人薬、おおよそ500年前室町時代に創製され、「17種の薬草を配合して、21日分に分け煎薬として服用する」と言い伝えられている。実母散の名称が、散剤(粉末薬)のような名前になったのは、上記のとおり21日 に分散するところから、散の文字がついたといわれている。富山県では、実母散又はサフラン湯の名で数社が製造している。
[効能]   血の道、冷え込み、ヒステリー、かぜ、産前産後の血の道
[成分]  川弓(センキュウ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、サフラン、その他の成分として、桂枝、甘草、茯苓、丁字、陳皮等を用いるものもある。