【感応丸】
(かんのうがん)

 江戸時代に中国より江洲日野の地に伝わり越中へとその製法がもたらされた伝統的な家庭薬である。富山の配置家庭薬として江戸時代中期より伝わる五疳薬の代表です。主として大人に用いる。
[効能]  五疳薬とは心臓の運動が急激に衰弱したり呼吸が浅く弱くなったり、さらに各種の神経症状が起き、正気を失い顔面紅潮し、発汗などの諸症状を起こす。その他の効能として、下痢、消化不良、胃腸虚弱の薬効がある。
[成分]  牛黄(ゴオウ) 麝香(ジャコウ) 熊胆(ユウタン) 沈香(ジンコウ) 人参(ニンジン)その他に、ガジュツ、レイヨウ角、サフラン、アセンヤク等を配合したもの有り。