【マンネンタケ】
(霊芝[レイシ]) サルノコシカケ科

 広葉樹の枯木の根元に生える、やや木質のかたいキノコである。傘は、横径が4〜10cmのソラマメ形ないしは円形となる。傘の上面は赤褐色から紫黒色で、漆を塗ったような光沢、放射状の細いしわ、同心輪状の細い溝、かたい皮がある。また下面には無数の細孔があり、初めは白く、のちに黄褐色になる。柄は長さ5〜15cm、太さ1〜1.5cmの円柱形で傘の表面と同じ光沢がある。胞子は卵形で二重の膜があり、菌体(茸)は乾かすと、そのまま長く保存できる。
[薬効]  『中薬大辞典』では芝は「慢性気管支炎からの咳嗽、気喘(呼吸困難)、神経衰弱、消化不良、不眠症、衰弱疲労、痔を療す、関節を利す、精気を益す、顔色をよくする」などとなっている。  また治療では、気管支喘息によく、冠状動脈性心疾患の治療に高い好転率をあげると同時に不整脈の好転もみられる。急性の伝染性肝炎の治療では肝臓機能の回復をみたとなっている。その他の例として、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などによいといわれる。
[栽培]  専門的に行うもので、富山県でも八尾町・富山市・入善町などで栽培されている。家庭での栽培は、小さなビニールハウスを作り、適温適湿で管理すれば一応可能だが、一般にむずかしい。