【スイバ】
タデ科

 各地の原野、路傍、堤防の上などに自生の多年草である。雌雄は異株で、茎はしばしば紅紫色となる。根は黄色で分岐する。茎は高さ50〜80cm、縦に稜線がある。葉は長柄の長楕円形で先は鋭く、基は矢じり形の根生葉となる。下部の葉は短柄で、上部の葉は茎を抱いている。春から初夏にかけ、淡緑色から淡赤色の小花を円錐状に多数つける。果実には円形で三翼のがくがある。スイバはすっぱい葉であることから名付く。スカンポはスイバが転化したしたものであろう。
[薬効]  民間では、健胃薬として花10gを500ccの水で煎服する。風邪の予防や美容に、葉の粉末を1回に0.1〜0.2g服用するとよい。葉のしぼり汁は皮膚病に塗布するとよい。根は緩下剤としてい用いる。葉にビタミンCを多く含む。
[栽培]  種子を秋にまくと容易に芽を出し大きく生長する。適当に間引きしうすい液肥を与えれば十分大きくなる。栽培は容易。