【レンギョウ】
(連翹) モクセイ科

 中国原産の落葉小低木。枝は根元から長く伸びて叢生する。先端は下の方に曲がる。葉は対生卵形、両端はとがり、鋸歯有す。早春葉に先立って鮮黄色の花を開く。花冠は4裂し、径2.5cm、果実卵形で鋭くとがり固い。
[生薬]  連翹:レンギョウ、チョウセンレンギョウなどの果実。卵形、深い縦溝あり、長さ2.5cm、径8mm、先鋭く、淡褐色、淡灰色の多数の小隆起点がある。しばしば2個に開裂して扁平、細長い種子を付ける。味は収れん性があり、特有香気を有す。
[薬用]  果実は解毒、排膿、消炎、利尿薬として用い、ルイレキ、瘡瘍、腫瘍などに3〜5gを水300ccで煎じ、1日3回に分服する。
[成分]  果実にトリテルペノイドのオレアノール酸を含み、葉に配糖体フィリリンを含む。チョウセンレンギョウの葉にはフォルシチンを含む。
[栽培]  栽培は容易。普通さし木により立ち上がるものや、横に這うものがある。 薬用として果実をとるためには、雌と雄の株を同じ所に植えるようにする。シナレンギョウ、チョウセンレンギョウも同様である。