【フジバカマ】
(蘭草) キク科

 中国原産で各地の原野、湿原に自生する多年草。高さ1〜1.5m、葉、花は香気を有し、茎は上部で散房状に分枝し、多くの小頭花を淡紅紫色をなして開く。香りが良く美しいので鑑賞価値が高い。
[生薬]  蘭草:8月に全草を採集し、刻んで天日乾燥する。
[薬用]  通経、解熱、鎮痛、浄血薬で水腫、黄疸、神経痛、リウマチ、解熱などに1回5gを水200ccで煎じ服用する。浮腫、糖尿病に同様に服用してよく、浴湯料にもよい。
[成分]  葉や花にクマリン、クマリン酸、タラキサステリールアセテートを含み、根に黄色物質オイパリンを含む。
[栽培]  根分けしたものを植え付けると良く、容易に栽培できる。今では平地で見かけることも少ないので、大切に保護したい植物である。