【ヒガンバナ】
(石蒜) ヒガンバナ科

 山野、路傍、堤防に自生する多年草。地下に鱗茎があり、外皮は黒色、秋、葉がないときに長さ30cmの花茎を1本出し、その先に有柄で赤色の美しい花を数個輪状に開く。花後は、深緑線形の葉を多く群生する。
[生薬]  石蒜:3月に鱗茎を掘り、外皮を取り除き天日乾燥する。
[薬用]  解熱、去たん薬に用いる。しかし毒性が強いので充分に注意することが必要である。民間では乳房炎、乳腺炎の初期に鱗茎をすりつぶして冷湿布するとよいといわれる。
[成分]  アルカロイドのリコリン、リコレニン、リコラミン、タゼチン、リコレミン、リコラノリンなど含む。
[栽培]  鱗茎に植え付けておくだけで、後の栽培は容易でどこでも育つ。