【ニッケイ】
(肉桂) クスノキ科

 中国雲南の原産で、わが国の渡来は古く華南や熱帯アジアからで、その経路は明らかでない。常緑の小高木で多く分岐しうっそうとし、皮部は灰褐色、茶褐色で香りがあり、噛むと辛い。
[生薬]  肉桂皮(日本桂皮)は、根皮をとるため次第に生産及び枝の皮が減少し、生産はきわめて少ない。
[成分]  日本桂皮は細根のものほどよいとされ、桂アルデヒドなどよりなる精油を1.7%を含む。
[薬用]  健胃、発汗、解熱に肉桂皮を1日5g煎服。また(肉桂)の粉末を1日に0.3〜1gを2回に分けて、食前に水で服用する。