【チョレイマイタケ】
(猪苓) サルノコシカケ科

 チョレイマイタケの菌核。深い山中のブナ科やカエデ科植物の枯れた根に寄生する。猪の糞の形がよく似ているので、この名がある。中国、日本の北海道、長野県に少量産する。現在の市場品は、ほとんど中国からの輸入品である。成分としてエルゴステロールを含むが有効成分は未詳。
[生薬]  猪苓:チョレイマイタケの菌核外面は黒褐色、不整塊、長さ5〜10cmで多数のくぼみとあらいシワがある。質はかたく折れやすい。内部は白色〜淡褐色、無味。無臭。
[薬用]  猪苓(チョレイ)は2〜6gが用いられ、漢方で咽かわき、尿減少、水腫、脚気など利尿薬として配合。茵陳五苓散(いんちんごれいさん)五苓散(ごれいさん)猪苓湯(ちょれいとう)等の処方に用いられる。