【スズラン】
(鈴蘭根・スズランコン) ユリ科

 日本各地の山地に自生の多年草。観賞用に栽培される。地下茎は細長く横走し多くのひげ根をだす。葉は長楕円形で先はとがり表面は濃緑色。5月頃25cmぐらいの花茎を出し、白色鐘状の小花を総状につける。芳香を有す。
[生薬]   秋に根を採集し、水洗いし天日乾燥したもの。
[薬用]  強心利尿薬として1.5gを水300ccで煎じ1日3回に分服する。根の粉末1回10mg以内、1日1〜2回服用する。チンキ剤として(根100gを局方エタノールに入れ1000ccにする)1日盃1杯服用する。毒性成分が含まれているから用量に注意する。
[成分]  全草に強心成分コンバロサイドやコンバラトキシンを含む。その他、非強心性成分のステロイドサボニンのコンバラサボニンを含む。