【シシウド】
(独活) セリ科

 山地のやや湿った、日の当る地に自生する大形の多年草である。茎の高さ約2m、茎葉に細毛がある。茎は中が空洞の円柱形で直立する。秋に多数の白色の小花を複散形状につける。
[生薬]  独活:根を10月〜11月掘り上げ、水洗いして天日乾燥する。若い根のものを生薬名羌活(キョウカツ)という。
[薬用]  発汗、解熱、鎮痛、駆風薬に用いる。かぜ、むくみに根6〜10gを水500ccで煎じて、1日3回温分服する。
[成分]  根にクマリン系のグラブララクトン、アンゲリコールなどを含んでいる。
[栽培]  種子を秋に露地に蒔き、丈夫な苗を選んで春に本植えする。適時、腐葉土、堆肥を与える。日当たり、水はけのよいところが適地で、栽培は容易である。