【サルトリイバラ】
(土茯苓) ユリ科

 広く山野に自生する木質つる性の植物で、茎はかたくて、まばらにとげがある。葉柄のつけ根に巻きひげがあって、ほかの植物にからみついて伸びる。雌雄異株。初夏に黄緑色の花をつけ、秋に紅色で球形をした果実を結ぶ。
[生薬] 土茯苓:根茎を秋に採取し、水洗いして天日乾燥する。切断面は淡紅色から白っぽい色で粉状、辛くてわずかな苦みがある。
[薬用]  根茎は利尿、下痢止め、解毒、解熱薬に用いる。民間では尿道炎、膀胱炎には根茎10gを水800cc煎服するとよいといわれている。
[成分]  根茎にスミラックスサポニンA・B・Cを含む。葉にフラボノイドのルチンを含む。