【サラシナショウマ】 
(升麻) キンポウゲ科

 草地から山地に自生の多年草。花は秋ごろ1〜1.5cmの花茎の先端に、多数の白色の花が穂状になってつく。一つの花には花弁はなく、がく片は花が開くと落ちる。根茎は太く多くのヒゲ根を出す。

[生薬]  升麻:秋に根茎を掘り取り、水洗いしながらヒゲ根を取り除いて天日乾燥する。味は収れん性で苦みがある。
[薬用]  根茎は発汗、解熱、解毒薬として用いる。熱性の頭痛、咽喉腫瘍などに3〜5gを水400〜500ccで煎じ1日3回分服する。
[成分]  フェノールカルボン酸のフェルラ酸、カフェー酸やキミキフゴサイド、キミキフゲノールなど知られている。
[栽培]  10月に根を掘り上げ、根分けして畑に植え込む。木陰地がよく、元肥に堆肥を入れるとよい。翌年の10月に根茎が大きくなる。2年後に収穫する。