【サフラン】
(蕃紅花) アヤメ科

 ヨーロッパ原産で各地で栽培されている多年草。鱗茎肥厚し、葉は長針形で先が尖る。秋、淡紫色の花が開き、雄しべ3本、雌しべ花柱細く柱頭部3列して赤褐色で下垂する。毎朝雌しべを摘み取る。
[生薬]  蕃紅花:10〜11月中旬の開花した日の朝、雌芯を花柱分岐点のすこし下より摘み取り、速やかに乾燥する。
[薬用]  鎮痛、通経、芳香、強壮薬として1日0.3gに温湯100cc注ぎ1日3回温服。百日セキ、血の道、発汗、香味料や着色料に用いる。
[成分]  カロチン色素のアルファクロチン、ベータクロチン、ガンマクロチンの三色素、その他ピクロクロチン、シアニジン、マルビジンなど含む。
[栽培]  8月下旬〜9月上旬に、株間10cmぐらいに植え、11月に雌しべが採集できる。翌年4〜5月に球根を掘り上げ、乾燥して貯蔵する。