【サジオモダカ】
(沢瀉・ククシャ) オモクカ科

 水田や沼溝に自生の多年性水草。太い根茎が葉を叢生し、葉柄長く楕円形で全縁。長さ10cm。夏に花茎を高く出し小白色3弁花を輪状に分枝し多数開く。沢瀉は沢水を瀉ぐ場所に生じるから、オモダカは面高でサジは葉の形がサジ状だから。
[薬用]  根茎は利尿、止渇、駆水薬で、胃内停水口渇、めまい、頻尿などに5〜15gを水5〜600ccで煎じ1日3回分服する。
 漢方では重要な駆水剤として胃アトニー症、また口渇のある無力性低血圧症の人に用いられる。
[成分]  根にベータシトステロール、コリン、デンプンのほか、アリソールド・B、エピアリソールAなどを含む。