【クサボケ】 |
(和木瓜) バラ科 |
山野に自生する落葉小低木。高さ30cm、とげ状小枝がある。葉は倒卵形で先は丸い。春早く葉より先に赤色5弁花を開く。果実広楕円形黄色に熟す。和木瓜は日本のもので中国の唐木瓜は同類のカリンの果実である。 | ![]() |
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[生薬] | 和木瓜:クサボケの果実を2〜3片に縦や輪切りにしたもの。 | |
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[薬用] | 和木瓜は補血、強壮薬で貧血症に果実から製したリンゴ酸鉄エキス1日0.3〜0.5gを服用する。民間では暑気あたり、急性胃腸炎などに果実5〜10gを水500ccで煎服。低血圧症、整腸、不眠、大腸炎などに果実酒を作り服用するとよい。 | |
[成分] | 果実にリンゴ酸3%、クエン酸、酒石酸などを含む。 | |
[栽培] | 栽培は容易、日当りのよい排水よい所に生育。さし木、実生、根伏せなどどれでもよい。さし木や根伏せは春の萌芽前が適期である。 |