【ギシギシ】
(羊蹄根) タデ科

 各地の原野、路傍の湿地にみられ緑色の多年草。根は黄色で大きく、茎は直立。根生葉は長楕円形で、縁は波状、基部は円形又はややくさび形。果実は心臓形の三個の翼果である。若葉はゆで、水に浸し苦味をとり、油と塩で調味して食用にする。
[生薬]   羊蹄根:7〜10月に根を採集し、水洗して天日乾燥する。
[薬用]  民間で用いられる。皮膚病に生の根をすりおろしてその汁を塗布するとよい。緩下薬として、乾燥根(一年以上経過したもの)5gを水 300ccで煎服する。胃けいれんには、根5〜15gにカクラヨモギの花穂10gを加え、水800〜900ccで煎じ、1日3回に分服する。湿疹やかぶれに、果実20gを煎じ煎液で冷湿布するとよい。
[栽培]  沢山の種子をつけるので、それをまくと簡単に芽をあげる。大きな根を得るには3年ぐらい要する。ほとんど無肥料でよい。