【キハダ】
(黄柏・オウバク) ミカン科

 山地に自生の落葉高木、高さ約25m。葉は奇数羽状複葉で対生、長さ15〜30cm。5〜6月枝先に黄緑色の小花を円錐状につける樹皮の内皮は黄色〜黄褐色で夏の土用前後が最もはぎやすい。

[生薬]  黄柏(オウバク)は樹皮の黄色の内皮を採集し天日乾燥したもの。 厚さ2〜4mm、板状半管状、灰黄色〜黄褐色で暗色の皮目多い。切面繊維性で鮮黄色、無臭で粘液質、唾液を黄染する。強い苦味あり。
[薬用]  黄柏(オウバク)は苦味健胃、消炎、整腸薬で細菌性腸炎、腸内異常、醗酵、急性胃炎、十二指腸潰瘍などに粉末1回0.3〜0.5gを1日3回服用する。
[成分]   樹皮にアルカロイドのベルベリン、バルマチン、マグノフロン、その他オーバクラクトン、オーバクノン等を含む。