【カワラヨモギ】
(茵陳蒿・インチンコウ) キク科

 各地の河原や砂地に自生の多年草。高さ30〜60cm、根茎短く、葉は2回羽状に全裂し裂片は毛細管状に細い。夏〜秋、緑色の小頭状花を穂状に多数つける。
[生薬]  茵陳蒿(インチンコウ)はカワラヨモギの花穂を、天日乾燥したもの。特異な芳香があり、苦味を有す。
[薬用]  花穂は消炎、解熱、利尿、駆虫薬で、また発熱性黄疸に10〜20gを水1で煎じ1日3回分服する。また、胆汁分泌促進作用がある。
[成分]  全草に精油0.23%を含む。主成分はベータビネン、カビロンなど。果実にエスクレチンジメチルエーテル、カビラリシン、カビラリテミシン等を含む。