【カラスビシャク】
(半夏・ハンゲ) サトイモ科

 畑の荒地に自生、繁殖力が強い多年草。高さは15cm、葉は柄が長く、三出複葉となり、小葉は卵形の全縁で先がとがっている。初夏に長い花柄を出して肉穂花序をつけ、黄緑色の仏炎苞(ブツエンホウ)をもつ花を開く。
[生薬]  半夏(ハンゲ)は塊茎の外皮をはいで乾燥したもの。径0.5〜1.5cmの球形または扁球形外面白色平滑で上面中央の茎跡が凹んでいて、そのまわりに根のあとが細点状に散財する。
[薬用]  鎮嘔吐、去たん薬、胃腸炎などに半夏3〜6gに生姜(ショウキョウ)3〜4g加え水500ccで煎服。漢方では胃内停水や水毒の駆途に広く用いる。
[成分]  精油0.003%含有、脂肪油少量含む。その他、エフェドリン、ベータシトステロール、コリン、ホモゲンチジン酸、グルクロン酸等を含む。