【オナモミ】
(蒼耳子) キク科

 原野に自生の1年草。茎高1m、全株短い剛毛有し、葉は有柄互生、卵状三角形で3浅裂する。夏、枝頭に短花序つけ先の方に長楕円形つぼみ状総苞あり、この中に果実つける。
[生薬]  蒼耳子:オナモミの果実、広卵形で先に二嘴を有し長さ1cm、茎6mm、外面灰黄褐色、全体2mmの刺を密生、中に2個の種子を有す。味は苦い。
[成分]  果実にギサントストルマリンを含むというも性状は明らかでない。
[薬用]  蒼耳子は解熱、発汗、頭痛、神経痛に1日8〜10gを煎服する。茎葉の絞り汁は疥癬、虫さされにつけてよく、果実をあぶって食べると動脈硬化防止によい。陰干し葉は浴湯料としてアセモや皮膚炎によい。