【オタネニンジン】
(人参・ニンジン) ウコギ科

 朝鮮、満州原産の多年草。根は太く、ニンジンに似ており、先が分岐して色が白く、頂端に短い茎の残基がある。夏、茎頂の中央から細長い多数の淡黄緑色の小花を散形につける。
[生薬] 人参に2種類あり、根を水洗いし、コルク層をとって天日乾燥したものを白参(ハクジン)という。味は、はじめやや甘く後わずかに苦い。蒸して乾燥したものを紅参(コウジン)という。淡黄褐色〜淡紅褐色半透明角質でかたく特有の香味有す。
[薬用]  人参(ニンジン)は新陳代謝機能の減弱に伴う食欲不振、嘔吐、下痢症など虚弱者低血圧傾向の人に用いる。1日2〜6g水400ccで煎じ1日3回温分服する。その他強壮、建胃、滋養に。
[成分]  人参に四環性テルベン配糖体のジンセノサイドA〜Hを含む。主要サボゲニンはパナキサジオール及びバナキサトリオール等。