【オケラ】
キク科

 各地の山野に自生する多年草。  高さ30〜60cm、葉は互生し、下部のものは長柄を有し倒卵形で先がとがり、単一か3〜5に羽裂する。質はかたく、へりに刺歯がある。秋、枝先に白色〜淡紅色小筒状の頭状花が集まり開く。
[生薬]  蒼朮(ソウジュツ)はオソバオケラの根、白朮(ビャクジュツ)はオケラ、オオバナオケラの根を風乾したもの。とても香気強く苦み有す。日本では蒼朮のコルクをはいだものを白朮と称されることがある。
[薬用]  蒼朮(ソウジュツ)白朮(ハクジュツ)は利尿薬で腎臓機能の萎縮による尿利の頻数や減少、胃内停水などの水毒に1日1.5〜3g(粉末)3〜5g(煎剤)を用いる。
[成分]   根に精油約1.5%で、その主成分アトラクチロン20%含む。