【オオバコ】
(車前子・シャゼンシ) オオバコ科

 各地にふつうにみられる多年草。
 葉は長柄で四方に広がり卵形、全縁で5〜7縦脈有す。夏、長花茎の頂部に穂状花序なし小花をつける。
[生薬]   車前子(シャゼンシ)熟した種子をいい、扁楕円形で平滑、背面は弓状に隆起する。無臭で味はかすかに苦く、粘液性がある。車前草は(シャゼンソウ)は花期の全草である。
[薬用]  種子は、せき止め、下痢、膀胱炎に5〜8gを水500ccで煎服。関節腫痛、眼の充血、ぜんそく、心臓病、疝気などに全草を茶剤として服用する。
[成分]  葉にイリドイド系のオークビン、フラボノイドのプランタギニン、ヒスピズリン等を含む。種子には粘液質、コハク酸、アデニン、コリンなどを含む。