【オウレン】
(黄連・オウレ) キンボウゲ科

 山地の樹陰に自生する常緑多年草。雌雄異株、花後雌株の花柄がのびて菊花様輪生 果実をつける。
 本種の葉は多形で、三出複葉のものをキクバオウレン、セリの葉様のものセリバオ ウレンと称す。
[生薬]  キクバオウレン、セリバオウレンの根茎、ヒゲ根を焼いてみがきをかける。不製結節でときどき分岐し、長さ2〜4cm、経1〜5mm、外面暗灰黄色、切面は暗褐色コルク層があり木部は鮮黄色、特有の臭気と残留性の強苦味あり唾液黄染する。
[薬用]  黄連(オウレン)は苦味健胃、整腸薬で胃腸からくる炎症、充血、精神不安、心下部のつかえや血圧を下げ、各種の殺菌などに用いる。
[成分]  アルカロイドのベルベリンを約7%、パルマチン0.4%。ヤテオルリジン、コブチシン、オーレニン、マグノフロリン等を含む。またフェルラ酸を含む。