【ウド】
(土当帰) ウコギ科

 山地に自生し、また畑で栽培される多年草。茎は太く高さ1.5mに達す。葉は互生で有柄毛が多く、葉は2回羽状複葉で小葉は卵形〜長楕円形で先はとがる。夏〜秋、茎の上部に淡緑白色の小花を散形花序なしてつける。
[薬用]  民間的に茎または根の生汁を1日3回、1回に30〜50ccを飲用すると精神分裂症によいという。また強壮、頭痛、感冒、リウマチなどに用いる。根を乾燥して1日5〜10gを水5〜600ccで煎じ1日3回分服する。その他メマイ、中風、歯痛、疝気、頭痛、神経痛などに用いる。切れ痔に浴湯料とする。
[成分]  根にアルゲリコールや各種アミノ酸、主としてアスパラギン、チロジン、アラニン、ロイシンなど、その他ブドウ糖、ガラクタン等を含む。
[栽培]  晩秋に根を堀上げ堆肥や落葉の多い土に植えその周りをムシロ段ボール箱で囲み、モミガラや落葉を30〜50cm入れておくと、春に軟化した白い香りあるウドを生じる。