【イタドリ】
(虎杖根) タデ科

 山野に自生する多年草、高さ1〜2mに達し、茎は中空で夏から秋に白色〜淡紅色小花を開く。同属のオオイタドリは本州の高山帯や北海道に産し、高さ2〜3mに達し、大型、イタドリの名が痛みをとるということで疼取である。
[生薬]  虎杖根:イタドリの根、外面暗褐色、破折面は淡黄色でセンイ性で、ほとんど無臭で味は微かに苦渋い。
[薬用]  根は緩下薬で利尿や通経に1日5〜10gを水500ccで煎じ1日3回に分服。
[成分]  根にアンスラキノン配糖体のポリゴニンを含み、その他、エモジン、エモジンメチルエーテル等も含む。
 葉にはフラボノイドのレイノウトリン、ビタミンCを含み、若い茎にはリンゴ酸、酒石酸、クエン酸などを含有し蓚酸は含まない。