【アロエ】
(キダチアロエ) ユリ科

 南アフリカ原産の多肉質の低木草である。葉は肉厚で背面が丸く表面は少しへこんでいる。線状披針形で、縁にするどいとげがある。茎は丸く緑色、表面が白っぽい。夏、葉腋から長い柄を出し、大型の総状花序をつけ、橙黄色で筒状の長さ2cmぐらいの花がたれ下がる。
[薬用]  民間で用いる方法は、緩下剤として、生の葉をすりおろしたもの0.05g、峻下剤としては 0.1〜 0.5gをそれぞれ1回で服用する。胃腸病、消化不良、慢性胃炎、せき、ぜんそく、たんなどに0.05gずつ、1日2〜3回服用する。高血圧の人も同様に服用すると通じを良くし尿の出も良くなるので血圧は徐々に下がるという。やけど、ひび、あかぎれなどに葉の粘液汁をつけるとよい。
[栽培]  砂地に葉を挿し木するだけで増える。成育場所は温室栽培。