【アマチヤ】
(甘茶) ユキノシタ科

 各地に栽培の落葉低木、茎高さ約1m、ヤマアジサイに似て葉は対生、有柄で卵円形広被針形、先とがり鋸歯縁、質柔らかく葉脈上粗毛あり初夏、青紅紫色花を枝先に散房状に開き、周辺の花のみがく片をつける。果実は倒卵形。
[生薬]  甘茶:葉を霧水して一昼夜後手でもみ天日乾燥する。
(使用法)
 甘茶2gを浸剤としてバーコレートして飲用するとよい甘みで砂糖の代用となり、糖尿病患者の糖分の代用に用いる。また甘茶を漬物の中に入れると酸敗を防ぐと云う。
[成分]  甘茶の甘味成分はイソクマリン系のフィロズルチンである。その他タンパク 2.3%、タンニン 1.6%、灰分約 9.5%を含む。
[栽培]  排水の良い多湿地、夏冷涼で日当りのよい所に成育、有機肥料、過リン酸、石灰、窒素など多量に施すと1年で枝が根元から1m余に伸びる。挿し木で繁殖するが枝を伏せると発根がよい。挿し木一年生の苗を5本株として1平方mに1本の割合で定植する。鉢植や庭園に鑑賞用としてよい。