【アズキ】
(赤小豆) マメ科

 中国原産で食用の1年草。高さ30〜60cm、葉は長柄有し3出複葉、小葉卵円形で鋭頭、へりに鋸歯なく浅く3裂する。夏、葉腋から花茎をあげ黄色蝶形花を2〜12個開く。果実円柱状、赤色の種子9〜10個を並びつける。
[生薬]  赤小豆(種子)は、消炎、利尿、緩下薬で、かっけによる浮腫に種子20〜30gを水7〜 800ccで煎服。民間では、ただれ目に煎汁で洗顔、犬にかまれたとき種子粉末服用。卒倒したとき煮汁服用、二日酔いに種子煮て食べるか煮汁を服用する。神経痛、母乳不足にはアズキを食用か煮汁を服用する。
[成分]  脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸)のアルカリ塩として含まれる。またサポニンT・U・Vを含み、中でもTが多く加水分解してサポゲニン、グルコース、アラビノース、ラムノースを生じる。
[栽培]  種子をまく、気温15℃ぐらい。酸性土壌に極めて弱い。リン酸カリ、石灰、腐植質で保水力の強い土壌がよい。肥料をよく吸収するので後作のものは成育悪くなる。土壌の養分欠乏すると小粒に、あまり繁殖しすぎるとつるが伸びすぎて収穫期を失うことになる。