【アサガオ】
(牽牛子) ヒルガオ科

 観賞用のつる性の1年草、牽牛子の名は天体の牽牛星と織女星の現れる頃に花を咲かせるので牽牛と名付けられた。アサガオの渡来は約1050年前、平安遷都のころ、遣唐使が薬用として中国から種子をもち帰ったという。
[生薬]  牽牛子:アサガオの種子を乾燥したもの。球を6等分した形をなし、長さ6〜8mm、幅3〜5mm、外面が黒褐色(黒牽牛子)や黄白色(白牽牛子)のものがある。
[薬用]  種子の粉末1回 0.2g服用して緩下薬とし、1回 0.5〜1g服用して峻下薬として用いる。
[成分]  種子に樹脂配糖体のファルビチン約2%含み、その他脂肪油を約11%含む。ノアサガオは根に樹脂配糖体コンボルブリンを含む。