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普段はさまざまな職業に就いている方で構成される非常備の消防機関です。火災や地震、豪雨などの災害現場に駆け付け活動するほか、防火防災訓練や火災予防広報、応急手当の普及啓発などを行っています。
地域における消防防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安全・安心を守るという重要な役割を担っています。



12月1日現在、1,919人の消防団員が活動しており、このうち女性消防団員は127人となっています。
消防団員数は、高齢化や就業形態の変化などを背景に、年々減少しています。
災害時には、少しでも多くの方を助けるため、消防団員の力が必要です。

地域のために活動する消防団の活動は多岐に渡ります。
災害発生時、平常時それぞれの活動の一例をご紹介します。
<参考:令和6年版消防白書>
能登半島地震では、多くの家屋が倒壊し、津波や火災などによる被害が発生しました。
地域に密着した消防団は、速やかに住民の安否確認を行い、避難の呼びかけを行いました。さらに、消防士と連携し、倒壊家屋に閉じ込められた住民の救助活動や傷病者の搬送、消火活動なども行われました。
地震発生から数日経過した後においても、多くの住民が避難する避難所や地域の見回り、避難所における給水活動、物資の搬入支援などを行いました。
特に大規模災害が起きたときには、消防団が地域の住民にとって非常に心強い存在となります。
各地域などで防火・防災に関するイベントなどを行っています。
放水や救急の体験を行ったり、消防車両や防災物品を展示したりするなど、防火・防災を呼びかけています。

集中豪雨などによる水害に備え、神通川や常願寺川で訓練を行っています。

それぞれの入団のきっかけや活動内容、消防団に対する想いなどをお伝えします。


仕事の関係で、約10年前に地元である富山市に戻り、地域のためにできることはないかと思い、入団を決めました。
また、父が消防士だったことも、消防団に関心をもったきっかけの一つです。
蜷川分団では、毎月第1、第3土曜日に、消防車で地域を巡回し、火災に対する注意を呼びかけています。
以前、いつものように巡回していたときに、路肩に車が脱輪して困っている方がいたので、声をかけてその後の対応について相談に乗ったこともあります。
巡回中は火災予防だけでなく、常に地域の状況に目を配るようにしています。
令和6年に発生した能登半島地震の際は、地域の状況が心配になり、他の消防団員と一緒に自主的に避難所である体育館に向かいました。
避難所では、準備などをする人手が不足していたため、市の職員などと協力して、マットを敷いたり、寒かったのでストーブを用意したりと、率先して行動しました。
避難して来られた方々は、揺れへの恐怖や慣れない環境で過ごすことなどに不安を感じていらっしゃる様子でした。
そんな中、私たちが「大丈夫ですか。なにかお困りのことはありませんか。」と声をかけると、「消防団の方がいてくれることですごく安心しました。ありがとう。」とおっしゃっていただき、その言葉が今でも心に残っています。
消防団は、自分や身の回りの人たちの安全・安心を考えられるコミュニティの一つだと思います。
「消防団は大変だ」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、入団したからといって、すべての活動に必ず参加しなければならないわけではありません。
消防団の活動は、特に時間的な不都合を感じることなく、無理なく活動できています。長く続けるためには、できる人ができる範囲の中でやることが大切だと思います。

消防団では、保育園などでの「幼児防火教室」や、ひとり暮らしの高齢者の自宅を訪問して火災予防を呼びかける活動、小・中学校や町内会での救命講習(心肺蘇生法やAEDの使い方)を行っています。
広報活動が主な活動となるため、「相手によってどの伝え方が最良か」などの意見を活発に交わしながらみんなでアイデアを出し合って活動しています。
娘の夏休み期間には、私の消防団の活動に一緒に連れて行くこともあります。
その影響からか、テレビで地震や洪水のニュースを見た娘たちが、「避難するときは○○へ行けばいいよね」などと2人で話し合っているのを見て、防火・防災への意識が高まっていると感じ、うれしいです。
消防団の活動は、地域のためだけでなく、自分や家族を守るための知識を得られる場所となっています。
みなさんとは、消防団の話はもちろん、子どものことを相談したり、気軽に世間話をしたり、お互いに情報交換しながらアットホームな雰囲気で活動しています。
大規模な災害など、いざということがあったときに、一致団結できる仲間がいるというのはとても心強いです。

昔から災害や防災について関心があり、自分が通う大学の近くに消防団があることを知り、やってみたいと思い今年の4月に入団しました。
先日、初めて消防署での訓練に参加し、火災発生から放水までの一連の流れを体験しました。実際にやってみると、想像以上に水を扱うことが難しかったですが、貴重な経験ができました。
日常生活で大学生が社会人の方々と話すことはそれほど多くないと思いますが、消防団に入ってさまざまな方と話す機会ができ、人脈が広がったことは、自分にとって価値のあることだと思っています。
消防団員の方には、進路の相談に乗ってもらうこともあります。さまざまな職業の方がいらっしゃるので、「こんな分野の仕事もあるよ」と教えていただき、将来の選択肢が広がりました。
消防団員は年上の方がほとんどですが、みなさん優しく、人として信頼・尊敬できる方々です。
学業にも支障なく、楽しく活動できているので、本当に入団してよかったと思っています。
消防団の活動に興味を持った方がいらっしゃったら、気負わず、一度話を聞いてみてもらえればと思います。


●年額報酬
| 階級 | 団員 | 班長・部長 | 副分団長 | 分団長 | 副団長 | 団長 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金額 | 36,500円 | 37,000円 | 45,500円 | 50,500円 | 69,000円 | 82,500円 |
●出動報酬

階級は、指揮命令系統を明確にし、効率よく活動を行うために必要とされています。
特に災害現場などでは、誰の指示に従うかを明確にすることで、統率のとれた活動を行うことができます。

消防団の活動に興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。
消防職員や消防団員など約1,500人が参加し、新年の防火に対する決意と意気込みを披露します。
◆ 消防出初式「はしご登り」 ◆
◆ 海上出初式「一斉放水」 ◆