“高度救助隊”は、人命の救助に関する専門的かつ高度な教育を受けた隊員と高度救助用器具を装備した精鋭部隊です。県内では唯一富山市にのみ配置されており、富山市消防局全職員から選抜された14人(全職員の約3%)が所属しています。
私たち消防職員は、市民の方々の大切な命や財産を火災や事故から守ることを任務としています。その中でも、あらゆる災害現場における人命救助活動が、私たち高度救助隊に与えられた最大の使命です。
救助活動において最も大切なのは、助けを求めている方に心から寄り添いながら、様々
なシチュエーションに合わせ、迅速かつ最善の方法を選んで救助することです。
そのためには、困難を極める現場活動に耐えうる「体“力”」や「高度な技術“力”」、そしてどんな状況でも決してあきらめない「精神“力”」が必要であり、日々様々な場面を想定した訓練に取り組んでいます。しかしながら、いくら鍛錬を重ねても一人で人命救助はできません。絶対に欠かせない「チーム“力”」を最大のテーマとし、高度救助隊のチームビルディングにあたっています。
普段は、皆さんの住むまちを守る消防士。しかし、大規模災害が発生した場合は、被災地の消防機関では対処できないことがあります。そんな時、市域や県域を越え、各都市の消防士が、空や陸から応援に駆け付けます。この応援部隊こそが、「緊急消防援助隊」です。被災地からの要請のもと、国の消防庁長官からの出動指示などを受けて、被災地に迅速に出動します。
令和6年1月能登半島地震、9月奥能登豪雨にも、富山市から高度救助隊が緊急消防援助隊として出動し、災害現場の最前線で捜索活動を行いました。
能登半島地震で救助器具を用いて捜索活動を行う高度救助隊員
「IRT(International
Rescue
Team
)」
は、国際貢献するべく、海外で地震などの大規模災害が発生した際に、援助要請があった被災国で捜索・救助を行うことが主な任務です。全国から選抜された高度救助隊員などで編成され、県内では唯一富山市の高度救助隊から6人が登録されており、国際的な救助活動に必要な教育訓練を受けています。
2015年にネパール連邦民主共和国で発生した地震災害では、IRT隊員として富山市の高度救助隊員が派遣されました。
現地の方の要請により捜索活動を行うIRT隊員
私たちは、皆さんの大切な命を守るため、日々知識や技術の研さんを重ねています。しかし、心肺停止やその恐れのある人の命を救うには、私たちの力だけでなく、現場に居合わせた人による応急手当が重要です。
消防局では、心肺蘇生法やAEDの使い方などを学べる講習会を開催していて、どなたでも参加できます。詳細は、市ホームページ(No.1007862)へ。下の二次元コードから申し込みできます。
池水 救急救命士
消防職員の業務紹介、消防・救急体験、消防車両見学、若手職員との交流などをします。
進路を検討中の方、ぜひ参加してみませんか。
※詳細は、市ホームページ(No.1009823)へ。
火災が発生しやすい季節を迎えるにあたって市内4地域で消防総合訓練を行いました。
八尾地区では、各種体験や訓練、消防団員の防災啓発寸劇などに多くの方が参加し、いろいろな体験から防火・防災について学ぶ姿が見られました。
防災は、自分や家族を思いやる「愛」。被災時に家具が転倒しないか、避難袋の中身は期限が切れていないかなど、日頃のチェックが重要です。
5つの小学校(芝園・桜谷・新保・神保・山田)から3年生の児童250人が参加しました。
教室では、火災のメカニズムについて、製作した模擬家屋で説明し、実際の火災を再現する形で燃焼させました。その後、模擬家屋は、火災原因を調べる研修にも使用されました。
普段の生活から、火災になる原因を減らしましょう。
例1 コンセントは、埃
を取り除き、不必要なプラグを抜く
例2 ストーブやこんろなどは安全装置付きの機器を使う
「怖い」「焦げ臭かった」「消防隊が大きな火に立ち向かってすごかった」「コンセントのひもを家具で踏みつけていたから直したい」「火を点けたまま外出しないよう気を付けたい」
芝園小学校(左から)竹中 さん、石﨑 さん、正木 さん、佐藤 さん、阿閉 さん
Q.火事の原因は何が多いですか?
A.1位:タバコ 2位:放火 3位:電気機器です。
Q.マンションの火事も大変そう。どう対応しますか?
A.梯子車の先端から放水し、消火・救助を行います。
消防団は、消防職員ではなく普段様々な職業に就いている方で構成されています。火災や地震、豪雨などの災害現場に駆け付けるほか、防火防災訓練、火災予防広報、応急手当の普及啓発などを行います。
社会人男性が活躍するイメージを持たれますが多くの女性団員や学生団員も活躍しています。
市在住または通勤・通学する18歳以上60歳未満の方であれば、どなたでも入団できます。詳細は、市ホームページ(No.1007746)をご覧ください(本ページから入団希望登録もできます)。
消防音楽隊は、音楽を通して火災予防などを呼びかけることを目的に、消防職員で構成されています。出初式やチンドンパレードのほか、地域の行事にも出演しています。
活動の様子はYouTubeで公開しています。
普段の仕事着で出演する様子
上記で取り上げた各イベントや普段の訓練に加えて、インタビューによる消防職員や消防団員などの熱い思いを映像で届けます。
消防職員や消防団員など約1,500人が参加し、新年の防火に対する決意と意気込みを披露します。
※松川の護岸工事に伴い、一斉放水は行いません。
◆ 消防出初式「はしご登り」 ◆
◆ 海上出初式「一斉放水」 ◆