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富山市の水道事業は、1934年12月に事業認可を受け、翌1935年から通水が開始されました。現在では総延長約3,200kmの水道管が布設されています。
45カ所の浄水施設で水道水が作られており、皆さんがいつでも水道を使えるよう、たくさんの施設が常時稼働しています。
水源から水を取り込み、薬品などを使って砂や土を取り除きます。次に砂の層に水を通して、さらにキレイにした後、消毒・滅菌します。
キレイになった水は配水池に一旦貯めておき、水道管を通って皆さんのご家庭に送られます。
いろいろな器具や機器を使って、川・市内の浄水施設・給水栓(約40カ所)の水質を検査しています。
毒物監視装置では、原水を泳ぐ金魚の動きに問題がないかを監視し、有害なものが入り込んでいないかを確認しています。
必要な水量を安定して供給するためには、使われる量を予測して水道水を作り続ける必要があります。大雨の日には川の水が濁るので、薬品量の調整をする場合もあります。浄水場の運営ではリアルタイムの対応が必須です。
監視室のコンピューターで職員が24時間監視しており、問題があればすぐに復旧に駆けつけることができます。
富山市の水道水は、北アルプスの雪解け水を源として作られており、立山山麓の自然林が緑のダムとなって水をキレイにし、傾斜が急な地形が水に酸素やミネラルを含ませているので、飲んだ時に「おいしい!」と感じやすいのです。
手を洗ったり、お風呂やトイレを使ったりと、私たちは暮らしの中でたくさんの水を使います。使用して汚れた水は、道路の下にある下水管を通って、処理場に集められます。
下水処理場では、微生物たちが水をキレイにしてくれます
富山市の下水道は1952年から整備が始められ、現在は総延長約2,700kmの下水管が道路の下に埋まっています。汚れた水は8つの処理場でキレイな水にして、神通川や常願寺川、富山湾などに流しています。
使って汚れた水を地上に流すと、まちの衛生環境が悪くなってしまいます。下水道があることで、まちが清潔なまま、快適な生活ができています。
雨がたくさん降ると、地面に水がたまり、浸水被害などの危険があります。降った雨が下水道を通り、川に流れることで、大雨でも安全なのです。
使って汚れた水をそのまま流すと、川や海に住む生物たちに悪影響を及ぼします。下水処理場でキレイにしてから流すことで、豊かな自然を守れます。
以上のように、上下水道は豊かで安全な暮らしを守っています。
そんな上下水道が、昨今事業の持続に関わる課題に直面しています。なぜ、どのような課題があるのか、詳しくはこちらをご覧ください。
上下水道事業は、市民の皆さんからの料金などの収入をもとに独立採算で運営しています。しかし近年、水道・下水道ともに人口減少や節水機器の普及により使用水量が少なくなり、収益は減少しています。
さらには、水処理に係る電気代の上昇や物価高騰の影響により、コストの上昇が続いています。今後も人口減少が見込まれる中で、いっそう経営が厳しくなると予想されます。
水道管が老朽化すると、漏水などの危険があります。法定耐用年数は40年であるため、40年前(1983年)以前に整備した基幹施設や配水幹線などは更新する必要があります。
水道管からの漏水
昨今多発している地震に備え、水道施設の耐震化を進めています。
下水道管の法定耐用年数は50年です。1985~2007年頃に整備した施設が特に多いので、今後更新時期を迎える施設が急激に増加していきます。
老朽化した下水管
上下水道局では、将来にわたり安心・安全でおいしい水道水を安定的に提供するとともに、下水道施設の適正な維持管理を実現し、快適な生活環境を維持していくことを目指しています。
そのために、有識者等で構成する富山市上下水道事業経営審議会を設置し、上下水道事業における適正な水道料金等の設定について、検討を開始しました。
審議会の内容は市ホームページに順次掲載します。