【広報とやま 令和3年(2021年)6月5日号】
アメイジングトーク㉑ | 語る! 深める! |
ユニホームを手に兄の紳矢さんと
4つ上の兄の影響で、幼稚園の頃からサッカーを始めました。地元のクラブチームに加入したのは小学2年生のとき。家の中でも外でも、とにかくずっとボールを蹴っている子どもでした。
中学3年生の3学期にサンフレッチェ広島ユースからオファーをもらい、自らの意思でサッカー留学を決意。中学で親元を離れるなんて想像もしていなかったので1年目はとにかく不安との戦いでした。
仲間と打ち解けていくうちに、先輩に当たるトップ選手の練習や試合も見に行くように。少しずつ「いつか自分も先輩たちのようになりたい」という気持ちを強く抱くようになっていきました。
実は、僕の前にプロスポーツ選手になる夢をかなえたのは兄なんです。バスケットボール選手だった兄は、アルバイト先のカフェで富山グラウジーズの選手たちと接することが多く、プロの世界を意識するようになったそう。バスケットボール選手としては小柄ながらも実力ある選手の中から新潟のプロチームとの契約を勝ち取りました。僕が16歳のときの出来事です。
「自分はできるという思い込みも時には必要。夢は言い続けることが大事」とよく話していた兄は、見事に自分の力で夢を実現しました。
富山にプロチームがある環境や富山出身の選手が世界で活躍していることは、子どもたちに「自分にもできる」という勇気を与えてくれると思います。僕は身近に兄の存在があったおかげで、プロサッカー選手になる夢を追い続けれられたと思っています。
大﨑淳矢(おおさき じゅんや)さん
1991年富山市生まれ。富山北FC時代にU-15日本代表に選ばれ、サンフレッチェ広島ユースに加入。その後、徳島、山口、栃木でプレーする。今年1月カターレ富山に加入。
今年1月、プロ12年目にして富山へ帰って来ました。いつか地元でプレーしたいと思っていたので、声をかけてもらったときはうれしかったです。兄から「富山に帰ってくるならサッカーだけでなく。自分が住むまちのために活動したらどうか」という助言もあり、2月から一緒に
現在、兄は社会人でありながら3×3(スリーエックススリー)バスケットボール選手として、富山に新しいスポーツカルチャーを作ろうと活動しています。今度も一緒にスポーツを通じて、子どもたちに自分の夢を信じ抜くことの大切さを伝えていきたいです。
WEBサイト
この連載では、富山で活躍するさまざまな方の「アメイジング(驚くほど素敵)」な富山について掲載します。また、WEBサイトでは皆さんのアメイジングなエピソードも募集しています。
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