特集
持続的かつ適正な橋梁きょうりょうマネジメントの実現に向けて
~ご存じですか?身近な橋のこと~

 市が推進する「持続的かつ適正な橋梁マネジメント」について紹介します。

お問い合わせ 道路構造保全対策課 電話:443-2237

2,200橋ものいろいろな橋

 本市には、多くの河川や用水路があるという地形的な特性から、他都市と比べ多くの「橋」があります。その大きさや役割はさまざまで、私たちの生活や経済活動を日々支えています。

地図:富山市「橋」の分布図

長い橋/470m

写真:宿坊大橋(山田宿坊)

宿坊大橋(山田宿坊)

 

短い橋/2m

写真:千里1号橋(婦中町千里)

千里1号橋(婦中町千里)

高齢の橋/88歳

写真:陸橋(水橋町)

陸橋(水橋町)

 

若い橋/0歳

写真:速星3号橋(婦中町速星)

速星3号橋(婦中町速星)

幅の広い橋/64m

写真:新四ツ屋橋(湊入船町)

新四ツ屋橋(湊入船町)

 

特殊な構造の橋/ポータルラーメンプレビーム合成桁橋

写真:八田橋(永楽町)

八田橋(永楽町)

橋の「寿命」と「病気」

 橋の寿命は一般的に50年から100年と言われています。橋も年を取り、病気(さび、ひび割れ、鉄筋のむき出しなど)にもなります。安全な通行を確保するためには、私たちと同じように、定期的な健康診断(点検)と治療(修繕、更新など)が必要不可欠です。
 現在、市内の約1割の橋が、修繕などの対策が必要であることが分かっています。橋の健康状態や役割を踏まえた計画的な対応が大切です。

橋の健康状態の割合

グラフ:橋の健康状態の割合

健康な橋 1,264橋
予防的な対応が必要な橋 720橋
修繕などの対応が必要な橋 199橋

画像:さびる 塗り替え 画像:ひび割れ 埋める 画像:むき出し ふさぐ

持続的かつ適正な維持管理と更新

 持続的かつ適正な橋梁マネジメントの実現に向けて、次のことに継続的に取り組んでいきます。

図:修繕・更新の優先度設定

修繕・更新の優先度設定

 管理する全ての橋梁に修繕・更新の優先度設定(橋梁トリアージ)を行います。都市の骨格となるような橋はもちろん、利用者が少なくても住宅や公共施設へ行くための唯一の橋など、日常生活や経済活動を営む上で必要性の高い橋は、積極的に修繕や更新を行います。一方で、修繕が追い付かない場合などは、使用制限や統合・廃止を含めた対応を行うなど、選択と集中による、メリハリのある対策を進めます。

新たな技術の導入

写真:モニタリングシステムのセンサー

モニタリングシステムのセンサー

写真:センサーの動作確認

センサーの動作確認
(国立研究開発法人 土木研究所との実証実験)

 市では、民間などとの連携を図りながら、センサーで橋の状態を監視するモニタリングシステムの導入を進めています。橋の急激な変化や損傷の拡大などを把握し、安全な通行を確保するために活用します。
 今後も新しい技術を積極的に取り入れながら、効率的・効果的なメンテナンスを目指します。

図:モニタリングシステムの導入
図:橋のメンテナンス

業務の継続的な評価・改善

 実行した橋のメンテナンスについて評価を行い、改善点を次のメンテナンスの計画に反映させることで、維持管理の効率化を目指します。

「未来」の富山市を支える

 私たちの生活を支える「橋」は、日々老朽化が進んでいきます。人口減少や高齢化が進むこれからの社会において、修繕や更新、使用制限や廃止などのメリハリのある対応は、将来世代に健全な橋を過度な負担なく引き継ぐことにつながると考えています。
 市民の皆さんの理解と協力を得ながら、持続的かつ適正な橋梁マネジメントを推進していきます。

QR:公式Instagram「橋梁マネジメント」

 橋梁マネジメントの詳細は、市ホームページ(「橋梁マネジメント」で検索)をご覧ください。また、橋の魅力を公式インスタグラムで発信しています。