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近世以降、富山からは多くの画人が世に出て、個性豊かな作品を後世に残し
ています。江戸後期から明治中頃にかけて、中央画壇で健筆をふるった富山
ゆかりの絵師として、京都画壇で才覚をあらわし、岸派の祖となった岸駒、
諸国歴訪後に同じく京都に居を構え、のちに南画の大家となった谷口藹山、
その藹山らとともに、御所の障壁画制作に参画した吉田公均、狩野派の勝川
院門下四天王に数えられ、フェノロサが組織した鑑画会とも関わりを持った
木村立嶽などが知られています。
やがて時代は文展、帝展といった政府主催による官展隆盛の時代を迎え、こ
の時期になると、尾竹三兄弟の一角として名を馳せた竹坡、国観の兄弟や、
絢爛たる花鳥画を得意とし、帝展審査員も務めた石崎光瑤らが登場します。
また、戦後の昭和期になってからは、齋藤清策、下保昭、大島秀信らが、画
題や画法において従来の日本画の伝統に頼らない、新たな日本画の表現を模
索しました。
一方、明治になって日本に流入した洋画の分野では、主に昭和後期以降、淸
原啓一、林清納らといった県内出身の画家が個性豊かな画風を確立し、高い
評価を受けています。
本展では、当館及び富山市郷土博物館の所蔵品を中心に、富山ゆかりの画人
たちによる絵画作品を展示します。江戸から現代にいたる時代の変遷の中で、
中央画壇や地方の芸術界に確かな足跡を残した、かれらの画業の一端をぜひ
この機会にご覧下さい。
◇ 会 期 令和4年4月16日(土)~7月3日(日)
休館日:5/16(月)~5/22(日)
◇ 開館時間 午前9時~午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 場 所 富山市佐藤記念美術館
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◇ 観 覧 料 大人 210円 高校生以下無料
◇ 主 催 富山市教育委員会(富山市佐藤記念美術館)